除菌・抗菌・消毒など正しい知識で使用してますか?
こんにちは!
今回は除菌・抗菌・消毒に使用する成分のメリット・デメリットなどについて書いていきます。





あなたのウイルス・菌に対する対策は万全ですか? その1 アルコール消毒液
2020年ー COVID-19の感染拡大により、私たちの生活は大きく変わりしました。
おそらく今まで以上にウイルスや菌との共存意識が高まると思われます。
菌・ウイルスなど見えない敵からの攻撃を防ぐには
「アルコール系や次亜塩素酸ナトリウム・次亜塩素酸水系」の物などで
常に消毒、除菌をして防ぐ事しかできないのが現状です。
では、アルコールや次亜塩素系の成分をもつ各々の商品の安全性は?
また、その商品は何に対して効力があるのか?
アルコール消毒液(消毒用エタノール)の特徴
新型コロナウイルスの感染拡大により、
除菌・消毒用のアルコール液剤(ジェル状の商品含む)
の需要が増えており、ドラッグストア等の店頭では品薄となっています。
そのような中、インタ ーネット通信販売サイトで除菌や消毒をうたう商品を検索すると、
様々な成分を含む商品が販売 されています。
中には、アルコールの中でも人体への毒性が高いメタノールを主成分として含有 する商品もみられました。
また、手指の除菌には適していない成分を含む商品が手指にも使える かのように表示されて販売されていました。
国民生活センターより 引用文
メリット
一般的にアルコール(エタノール)消毒液の中で
アルコール消毒液(消毒用エタノール)濃度70〜80v/v%ぐらいが消毒液として効果があるとい言われています。
アルコール消毒液は、ウェルシュ菌、セレウス菌、ボツリヌス菌などの芽胞菌を除く
微生物に効果があると言われています。
アルコール消毒液で除菌できる菌は…
・一般菌(大腸菌・乳酸菌・ブドウ菌…)
・食中毒菌(腸炎ビブリオ・黄色ブドウ球菌・O-157・サルモネラ菌…)
・病原菌(コレラ菌・牛結核菌・赤痢菌…)
殺菌効果が見込める濃度は、WHOが規定している通り、60~80v/v%の範囲があれば十分とされていますが…(下記※参照)
ただし、人への感染リスクがあると言われている20種類ほどの抗酸菌の中で、
Mycobacterium intracellulareの殺菌では、72 v/v%以上の濃度が必要とされています。
※参照
殺菌(除菌・消毒)に使用されるエタノール(アルコール)の殺菌効果の至適濃度範囲(有効範囲)は下記の通りです。 日本薬局方(局方): 76.9~81.4 v/v% 米国薬局方 USP-NF : 68.5~71.5 v/v% WHO(World Healthcare Organization)ガイドライン:60~80 v/v% |
デメリット
エタノールはタンパク質と脂質を溶かす特徴を持ちます。
発疹等の過敏症状、皮膚への刺激症状があらわれることがある。
このような場合は使用を中止する。
粘膜や創傷部位へ使用すると刺激を生じることがあります。
これらの部位には使用しない。
引火性があります。また、室内、服など広範囲に散布しない。
肌荒れの可能性…
エタノールはタンパク質と脂質を溶かす特徴を持ちます。
肌荒れの可能性がありますので使いすぎに注意しましょう。
揮発性がある為、効力の持続性に欠ける。
全ての菌・ウイルスに効果があるわけではありません…
ウェルシュ菌、セレウス菌、ボツリヌス菌などの芽胞菌には効果が得られにくい。
また、ノロウイルスをはじめ、エンベロープ(脂質膜)を持たないウイルスに対しては効力は持ちません。